Category (連載物語 MADE IN 足立 )

#92MADE IN 足立足立区版若草物語+1

連載物語 MADE IN 足立

右の写真は父と妹。三女の妹を溺愛していた父。この頃の父は糖尿病のせいで痩せて体重がピークの時の半分以下になっていた。ナイナイの岡村さんに似てるなぁ。
ゆきだるま父住め
離婚後、孤独死した元夫を火葬して供養までしてあげた妹の生き菩薩ぶりはアッパレだった。
散々苦労させて、挙げ句の果てに死後の面倒までみて貰うとは本当に情けない。Aさんはあの世でくれぐれも反省してほしいものだ。
さて、お骨になった元夫をどうするかという時、警察から連絡があった。元夫のお兄さんの連絡先が分かったというのだ。
妹がお兄さんに電話すると「愛媛までお骨を持ってきてくれ」とシレ~と言ったそうだ。
ま~たまた、姉の私はブチ切れたね。
「なんで、高い飛行機代払ってお前がわざわざ愛媛までお骨を持っていくのだ。それはバカにしている。絶対行くんじゃないぞ!!」
苦労をかけて迷惑をかけたあんたの弟の元嫁さんだぞ。まずそのことを詫びろ!!
だいたい自分の弟だろ、引き取り来るのが当然じゃないか。それも妹は火葬して供養までしてやったんだ有り難いと思え!
東京まで来て妹に頭を下げてお礼を言うのが筋ってもんだろ!妹はすでに別れた他人なんだぞ。図々しいにもほどがある。
しかし、ここでも生き菩薩の妹は「仕方ない・・・」と言う。
ひぇ~!私は冷酷な人間なので「あんたとはご破算」と決めたら梃子でも動かないし、恨み辛みのある人間にびた一文の情けはない。
行く行かないとすったもんだしている時、念のためにお骨が送れるのか宅急便に問い合わせてみた。すると昔は送れなかったけど今はお骨を送れるということが判明した。
それで無事にAさんのお骨は空を飛び故郷に帰ったというわけ。
そして話しはここで終わらない。オバカな後日談が・・・。
その二ヶ月後くらいに妹はお盆なのにも関わらず海水浴に行き溺れて救急車で運ばれた。
海に入る前に地元のおじさんに「今日は13日の盆の入りだよ。海であの世に引っ張られないように気をつけな」と言われてたみたいで、ホントに溺れました。
三女と五女が溺れて五女は死ぬとこだったが、まぁ無事に助かって後で笑い話になった。
「きっとAさんが俺のとこに早く来いって足引っ張ったんだよ」
「そうだ、そうだ。ガハハハハハ」家族で大爆笑。何があっても明るい我が家なのであった。
へん顔5へん顔6
残念ながら妹の面白写真コーナーもこれが最後。家族で海水浴に行った時に民宿でやってました。

#91MADE IN 足立足立区版若草物語+1

連載物語 MADE IN 足立

車三女2
離婚して数年後、いろいろ大変だったがそれを乗り越えてやっと平和に暮らしていた妹に警察から一本の電話が。
妹が離婚した元夫Aさんが「孤独死」したのだ。
こんな時代なので「孤独死」という話題はよく耳にするが、実際身近にホントに起こり得るんだとビックリした。
亡くなった具体的な原因は知らないが、Aさんはアル中気味で持病もあったのでその辺りが原因ではないかと思う。亡くなって数日が経っていて大家さんが気付いてくれたらしい。
妹と離婚後の元夫は相変わらず定職につかずパチンコと酒びたりの日々だったようで、住んでいるマンションも入居する時に誰も保証人がいないので、勝手に実家の母や妹の名前を使って契約をしていたのだった。
そんなわけだから、契約書を見た警察は当然妹のところに連絡してきたわけだ。
離婚して何年も経っているし、もう自分とは関係がないと言っても、「他に誰も確認できる人がいないから」と警察からマンションに来て確認して欲しいと言われた妹。
前にも書いたけど、妹は本当に人が良いのだ。私だったら断固断る。例え何があろうと二度と会いたくないと思う。
仕方なく妹は元夫のマンションに確認に行った。そして確かにその仏様は別れた元夫であった。
確認できたからもういいじゃん。と思ったら、今度は警察から死後の手続きまでしてほしいと言われた。
Aさんは田舎がある。田舎にはお母さんもお兄さんもいる。警察は調べれば分かるはずなのだ。でも手っ取り早くすぐに手続きできそうな妹に「いくら離婚して今は他人と言っても、元身内なんだから火葬して供養してほしい」と言ったそうだ。
その話しを聞いてブチ切れた姉の私。
「お前は何てお人好しなんだ。自分の生活だってままならないのに、あんな男のために火葬してやったり供養してやったり、そんな必要はない!!」
妹は本当に生き菩薩なのだった。
「でも・・・しかたないからやるよ」
と言って、火葬してお寺で供養して貰ったのだ。
亡くなった元旦那に告ぐ!あの世に行ったら閻魔大王に妹のことを善く善く「生き菩薩のような女でした」と伝えるのじゃぞ!!
つうか、あの世で父にボッコボコにされてるね。(父は三女の妹を一番溺愛していたから)
へん顔10へん顔9
妹の面白写真コーナー。これは『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の人気コーナーのナン魔くんの悪玉ミモーマモーメイク。これも実家のクリスマスでの一幕。

#90MADE IN 足立足立区版若草物語+1

連載物語 MADE IN 足立

三女の妹と次女の私。昭和の足立区だよ~。
アパート前シロ大
前回も前々回と私のすぐ下の妹である三女の話しを書いて、だいぶ深刻な話しだったけどホントの妹はとにかく人を笑わせることが大好きで朗らかでいいヤツなのだ。
父は姉妹5人の中でも一番三女の妹を溺愛していた。今もあの世で三女のことが気がかりで仕方ないのではないだろうか。
ふざけた写真も載せていいか?と聞いたら「いいよ!」と快く承知してくれたので載せた。(○○見てるかぁ、後で怒るなよ~)
今でもアルバムを見ると妹のふざけた写真は笑える。実家でのクリスマスパーティ、家族で海水浴、温泉旅行と、とにかく何かおバカなことをしないといられない性格の妹。
この三女は小さい頃から人の世話が好きな子で、妹弟の面倒ばかりでなくよその子の面倒もよく見ていた。妹ながらに尊敬するところだ。昔からくだらないことをして人を笑わせるのも得意。
姉の私は人と関わるのが苦手で、人の世話をしているヒマがあったら絵を描いていたいと思っていたし、人を笑わせるのは自作の漫画の中だけでチョーチョー根暗な性格だった。
そういうのは産まれた時に備え付けられた性格だと思う。同じ親から産まれても性格が真反対なんだから姉妹って面白い。
そんな根あかの妹も結婚ではメチャクチャ苦労して、精神的にダメージを受けてとても笑えない時期があった。
風俗店の店長をしていた元夫は、警察の手入れが入るたびに警察のお世話になり営業停止になり、そのたびプラプラしていて妹が家族を養っていたのだ。
子どもがいることでガマンをしていた妹も遂に堪忍袋の緒が切れて6年ほど前に離婚して二人の子どもを引き取って女手一つで育ててきた。
朝も夜も働き精神的にも肉体的にも疲れ果てて、精神的におかしくなり子どもを児童相談所に入れようとした時期もあった。前回も書いたけど、女が一人で二人の子どもを養っていくのは並大抵のことではないのだ。
数年後、子どもの成長とともにいくらか楽になり、BFも出来てやっと笑える生活ができるようになっていた。
しか~し!どうも我が家は一筋縄ではいかない運命の家庭なのかもしれない。穏やかに暮らしていた妹に一本の電話が!!またまた本物の事件が起こるのだ!!続くっ!!
変顔変顔2
今回も妹のふざけた写真コーナー。
これは一緒に温泉旅行に行った時。どうしてもオバカなメイクをしないといられない妹。これは完全にサガですね。

#88MADE IN 足立足立区版若草物語+1

連載物語 MADE IN 足立

前回までは足立区版若草物語+1は四女のお話でした。今回は三女の話し。
この見事なまでの刈り上げが目に入らぬかっ!ワカメちゃんもびっくり!右は三女、四女、五女まとめて七五三。
オカッパ七五三
三女の妹は陽気な子だ。下の写真のようにイベントの時はオバカなメイクをしてみんなを笑わせてくれる。
こんな陽気な明るい子が結婚を機に不幸のドツボにはまることになる。
姉の結婚の時は母も私も大反対した。まだ二十歳そこそこで家事など大嫌いな姉が鬼のような姑のいる一人息子のところに嫁いでうまくいかないのは目に見えていた。(結果、家出して離婚)
三女の時も大反対した。風俗関係の店の仕事をしている中年男だった。
こんな男と結婚して幸せになれる確率は、一億円の宝くじが当たるくらい低い確率だと思う。
しかし、恋は盲目と言いまして外野の雑音は全く聞き入れられず三女は結婚した。
ある精神科医の先生の話では、崩壊家庭の子どもに早婚や多子家庭が多い傾向があるそうです。
詳しいことは書いてありませんでしたが、私が思うに「早く家から抜け出したい」という願望と「自分は親と違って幸せな良い家庭を作る自信がある」という妄想から現実逃避に結婚を選んでしまうのではないかと思われます。
実際の結婚生活というのは想像以上に難儀なものです。経済的な問題や価値観や人生観の違いという現実を知ることになり、忍耐とガマンの修行の場になるわけです。
アル中でパチンコ好き、風俗の店に警察の手入れが入ると捕まって営業停止になり、長い時は数ヶ月は仕事をしない旦那。
「女の幸せは男次第」なんて申しますが、結婚後、働き者で陽気な妹からみるみる笑顔が消えていった。
旦那がプラプラしている間、妹は必死に家庭を守り二人の子どもを育てて頑張りました。よくまぁ、頑張ったと思いますが、5・6年前に離婚。
離婚したことで夫婦のいざこざはなくなり、平和な生活がはじまると思いきや、女が一人で子どもを育てていくというのは並大抵なことではありません。
昼も夜も働き過労とストレスで追いつめられノイローゼ気味になり、子どもも情緒不安定になってしまう悪循環。
妹の不安定な状況は悪化するばかりでトイレに閉じこもることもあったりと、最悪の事態を考えて実家に甥を預けることになった。
これで丸く収まれば良いのだが母は母で万年精神不安定な人だったので、長期に甥を預けておくことが困難だった。
そこで最後の頼みの綱、児童相談所に相談することに。しかし、そこで我々は児童相談所の実体を知ることとなる。
続く・・・。
変顔4変顔3
クリスマス、温泉旅行、イベントがある時はオバカなメイクをしないといられない性格の妹。
上の写真は実家にみんなが集まったクリスマスの時。隣にいるのはわけもわからずメイクされている姪と甥。

#87MADE IN 足立・足立区版若草物語+1

連載物語 MADE IN 足立

CIMG9413.jpgCIMG9409.jpg
前回は妹が行方不明になって捜索願いを出したお話でした。
朝方パトカーに無事保護されましたが、しばらくしてまた行方不明になった妹。
この間お世話になったばかりなのに・・・警察に頼みづらい・・・、でも夜になってしまった。
またまた西新井警察に電話。
「先日、妹の捜索願を出したが○○なんですけど、また妹がいなくなってしまって、頑張って探してもどうしても見つからなくて・・・また、探して頂きたいのですが・・」
「はいはい。○○ちゃんね」と、お巡りさんは苦笑いだった。
前回と同じ西新井警察のお巡りさんがやって来た。
結局、この時も一晩みつからず、昼間になってウロウロしているところを発見され保護された。
一晩、どうしていたのか聞くと「ずっとブラブラしていて、夜は公園で寝ていた」と言う。
あのころの日本人は善良だったのだろう。今なら16の女の子が夜中にウロウロしていたら襲われるか殺されるかで、二度とも何も起こらなかったのは奇跡なくらいだ。
さすがに二度目の時は、深夜の町を自転車で探し回りながら妹が心底恨めしくなり「いっそ暴漢にでもあって死んでしまえ」と罰当たりなことも考えた。
身内にこういう子がいる人にか分からない苦労があるんです。
本当に大変なんです。きれい事じゃないんだよね。
今はすっかり年を取り落ち着いた妹だけど、結婚も出来ず母が面倒を見ています。
この子の老後の世話のことなど考えると不安は尽きないであった。
CIMG9399.jpgシロ<