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死ぬ気まんまんで死ぬということ

2011.02.28.14:36

100万回100万回2
『100万回生きたねこ』の絵本作家佐野洋子さんが昨年11月にお亡くなりになった。
『100万回生きたねこ』のあの感性や世界観は30代くらいの若い作家さんのものだと勝手に思い込んでいて「まだ若いのにお気の毒に」と同情していた。
後できちんとニュースで見て72才と知って驚いた。
ある雑誌に佐野さんの追悼の記事が載っていて、佐野さんが言った一言に目が釘付けになった。
佐野さんは乳ガンの転移がはっきりしてしばらくたった時に「死ぬ気まんまんなのよォ」と家族に話していたそうだ。
私は佐野さんの知り合いではないので、その言葉が強がりからなのか本心なのか分からないが、「死ぬ気まんまんで死ねるって理想だな」と素直に思った。
こんな私でもこれまでの人生で死にたいくらい地獄を何度も味わった。でも、死ぬ勇気は無かったし死ねなかった。
死んで楽になることよりも、例え地獄でも生きることへの執着の方が強かったからだと思う。
今でもやっぱり生きることへの執着は強い。自分はもっと行きたい場所がある。見たいものがある。知りたいことがある。爆発しそうな好奇心でいっぱいなのだ。
最近は子どもも成長して自分の時間を取り戻せてきている私は「あれもしたい」「これもしたい」を一つ一つクリアして塗りつぶしている日々。
この「あれもしたい」「これもしたい」を全てクリア出来る日が来るとは思えないが、もしも出来たならやることがなくなって退屈で時間を持て余してしまうだろう。
その時、私は究極の未知の世界「あの世」に好奇心いっぱいになるのだ。どんな冒険家でも生きているうちは行くことの出来ない場所。一度行ったら二度と帰ってこられない場所。そこがどんなところなのか誰も知らない場所。まさに不思議のワンダーランドなのだ。
死を恐れおののいたりしたくない、興味津々ワクワクしながら「死ぬ気まんまん」で死ぬのが私の望みだ。
P8060635.jpgH0000005587.gif
私のあの世のイメージはお花畑。
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おだまゆみ

Author:おだまゆみ
ある時はアニメーター歴27年のベテランアニメーター。
またあるとき時は、新米シナリオライター。
そしてまたある時は、日本農業の味方、援農ボランティアの織田真由美です。
ちなみに織田真由美はペンネームで、アニメーターの時は本名でやってます。
生まれも育ちも、あの世界の北野で有名な足立区梅島で、人生の半分を過ごし、残り半分は現在暮らしている杉並の阿佐ヶ谷です。
下品な下町と上品な山の手で暮らしてきて、貧富の格差をしみじみ実感。

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