2015-10-09 (Fri)

最後のご奉公

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わしも思うようにならないのだ。でも、わしは大丈夫なのだ。頑張ればなんとかなるものなのだ。
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昨日は仕事のやりがいのお話をしました。転職してやや2ヶ月。入社していきなり15年やっているお爺ちゃんの洗濯機のボジションを10日で覚えろというスパルタ訓練で10日で10年分くらいの仕事を叩き込まれた。それが終わったと思ったら今度は別のお爺ちゃんの乾燥機というポジションを5日で覚えろと叩き込まれた。人の3倍くらい飲み込みの悪い私は本気で心が折れそうになった。それが終わると今度は干しと回収と回収したものを伝票と照らし合わせて病棟ごとに仕分けする作業を教わった。病棟の数が多いし神経衰弱ゲームのように最初は何がなんだかめまいがしそうになった。今は楽勝とは言えないが、一人で十分仕事が出来るようになった。
このムチャぶりのおかげで、お爺ちゃんたちは自分のポジションしかできないけど、私だけ3つのポジションが出来る人になれた。
まず最初に覚えた洗濯機。この仕事は人が敬遠する仕事だ。出社初日から血塗れの手術着やOPEなどで使う血塗れの用具のオンパレードで、苦手な人なら気絶しているところだろう。嘔吐したものもあるし、便の付いたものもある。だけど、私は汚いと思わないし、嫌な仕事だと思わなかった。これこそが私の求めていたリアルな現実。フィクションでないノンフィクションなのだ。
転職する時にいつも娘に「なんでスーパーのレジとかコンビニとか普通の仕事選ばないの?」と叱られる。今回は絶対に病院に勤務したいと思って絞り込んでいたのだ。毎日、人が生まれる。亡くなる人もいる。そんなドラマチックな場所って病院しかないでしょ。病院の裏側を見てみたい。リアルな現実を見てみたいと思ったのだ。シナリオを書くのにいつか役に立つかもしれない。
私も出産や手術で4回病院にお世話になった。いっぱい血が出ただろうし汚れ物を出したと思う。その時、どこかの誰かが、それを綺麗にしてくれていたのだ。人は血も流れるし、ゲロも吐くし、便もする。それは特別なことじゃなくて、アイドルだってするのだ。自然なことでちっとも汚いことではない。
不純な好奇心で始めた仕事だけど、今はこの仕事を選んで良かったと心から思う。みんながやりたがらない仕事。でも、誰かがやらないと病気の人やケガをした人たちを助けることは出来ないのだ。人のために役に立てている。自分のことしか考えない自己主義の私が年を取って少しは改心したのだろうか。残り少ない人生で最後のご奉公と思ってお役に立てるように頑張りたい。
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