2017-05-17 (Wed)

まゆみのシネマ通りへようこそ・赤ひげ・椿三十郎

シナリオ&映画&ドラマ

23akahige.gifC8Ly1y8UAAATgV-.gif
黒澤明監督の作品を観る順番を完全に間違えていました。最初に新しいものから観てしまい、「なんか、私にはピンとこない。これが世界の黒澤なの?」と期待外れな気持ちになっていた。
ここにきて古い作品が放送された「生きる」「天国と地獄」「用心棒」「椿三十郎」「赤ひげ」とテレビで放送していたのを録画して観た。もう、本当に土下座したいくらい無礼をお許し下さい。椿三十郎も良かったたぁ~!!それよりなにより赤ひげである。
3時間くらいの長編で「チャンバラじゃないんだよなぁ」と期待しないで見始めた。ところがどんどん物語に引きこまれていく。最初はテレビから離れて観ていたのが、いつの間にかテレビの真ん前でセリフを聴き落とさないようにかじりついて観ていた。
何しろ二木てるみさんの演技に脱帽だった。心身を病んでいる少女おとよを見事に演じている。二木さんは3歳で黒澤明監督作品「七人の侍」でデビューしている。「赤ひげ」でブルーリボン賞の助演女優賞を史上最年少(当時)である16歳で受賞。
闇の中で不気味に光る少女の瞳。黒澤監督の演技指導もあったと思うが、二木さんの演技はどんなベテランの演技も食っていたと思う。療養所を抜け出して割ってしまった茶碗を買うために物乞いをするシーンも胸が熱くなった。
心を病んでいたおとよが貧しい長次という少年と知り合う。貧しい長次のために自分の食事を減らしてまで分け与えるまでに心が優しい少女になっていたのだ。ところが長次の一家が鼠取りを食べて一家心中をはかり、養生所に担ぎ込まれてきた。
死の淵をさまよう長次のために、おとよは、この地に伝わる井戸の中にその人の名を呼べば呼び戻せる言い伝えを信じて、必死で井戸の中に向かって長次の名を呼ぶ。
私、この映画を劇場で観なくて本当に良かったと思う。もう、声を上げて泣いていた。涙が止まらない。黒澤監督すごい!!この演出。あっぱれである。
実際、おとよと長次が逢う場面で、1カット6分という長いカットシーンがある。2人は撮影現場で見ている人が涙ぐむほどの名演で、黒澤は百点満点だと絶賛したそうだ。まだこの作品をご覧になっていない方は是非観て頂きたい。ちょっとネタバレさせたけど、本当に素晴らしいい作品です。
img_2.gif
13_20170513235612fe9.gif
ido2.gif
スポンサーサイト


Comment

Comment form

管理者しか読めないようにします


Trackback

このエントリーのトラックバックURI
http://odamayumi.blog74.fc2.com/tb.php/4164-ec753837